社会学・哲学・宗教・歴史・文化など幅広い対象に鋭く切り込む著作を発表する講師。現代社会をいかに論じるべきか、自身の関心のありかを語ります。
今回は、AIについて考えます。
今や、私たちにとって、AIは神のようなものになりつつあります。ユヴァル・ノア・ハラリの『ネクサス』での主張も、まさにこの点にあります。AIの出力は、かつての宗教的な正典のような拘束力をもちつつある、と。
しかし、AIには誤謬の可能性があり、かつAIは徹底した自己修正能力をもたない。ゆえに、AIの(強い)支配から逃れるべきだ、というのが、ハラリの主張です。しかし、このような警告によっては、決して、AIの支配からは逃れられません。人間もまた誤りうるし、誤りの率は、AIの方が低いことを多くの人は知っているからです。
そもそも、どうして、AIが神のようなポジションを占めようとしているのか?
AIが神のごとく機能している状況から、私たちは脱するべきなのか?(AIの方が正解に近いことを言うならば、それに従ったほうがいいではないか?)
AIの支配から脱すべきだとしたら、いかにして脱することが可能なのか? AIとどうつきあうべきなのか?
AI自体が置かれている社会的文脈、つまり資本主義には本来的に倫理性が含まれているのか、という問題に絡めながら、これらの問題について考察します。(講師・記)
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