【連載更新】「平等主義・分裂生成・反規範」をアップしました

「人間とは何か」、この大きな問いに取り組んできた連載の最新回を公開しました。

今回の更新では、これまでの考察を振り返り、人間の集団における「平等」について、あらためて議論を深めます。
その入口は、「第三者の審級」の作用圏。ジャン゠ピエール・デュピュイ、グレゴリー・ベイトソン、デヴィッド・グレーバーなどを参照しつつ、人間社会にいかなる力学が働いているのか、分析を進めています。

〈目次〉
・〈社会性〉はいかにして可能だったのか
・「罰」と「評判」
・二種類の平等
・分裂生成
・反規範的な慣習

以下の現代ビジネスWEBサイト「社会性の起原」第102回を、ご覧ください。
https://gendai.media/articles/-/124306?imp=0

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「ゲンロン5」に利賀セミナー2016が特集されています

2017年6月刊行の「ゲンロン5 幽霊的身体」に、昨年9月参加した「ゲンロン利賀セミナー2016」の模様が掲載されています。 (さらに…)

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『岩波講座 現代』完結に寄せて

岩波書店のPR誌「図書」2017年6月号に、「無調社会を支える調性を問う」と題して、このたびの『岩波講座 現代』の完結に寄せる文章を寄稿しました。 (さらに…)

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【対談掲載】松浦寿輝さんとの対談「「近世」への三つの球」が「群像」に掲載されています

発売中の「群像」2017年5月号に、『〈世界史〉の哲学 近世篇』(講談社)をめぐって、作家でフランス文学者の松浦寿輝さんと行った対談「「近世」への三つの球」が掲載されています。

松浦 大澤さんのこの野心作を読みながら、ちょっと類書はないなと思ったんですけど、一つ記憶の中から浮かび上がってきたのは、中井久夫さんが四十代初めに書いた『西洋精神医学背景史』です。これは小さな著作で、まあ大澤さんのと規模は全然違うし、扱っているのも西洋世界だけ、それも精神医学の発達史の「背景」をなす問題に限られている。しかし規模は小さいながらも叙述の密度はものすごく濃い本で、歴史の専門家でも何でもない一人のアマチュアが、一種暴力的な思弁力によって古代から現代に至る世界史の全体を考え抜き、その主要ベクトルを取り出そうとした、その異常な迫力という点で、大澤さんの本とちょっと似たような精神の働きぐあいを感じました。

(中略)

大澤 その科学においてこそ、今話題にしている、経験性と超越性の接続ということが最も劇的に出てきます。科学は、中世までの「テクスト解釈による論証」を「経験による論証」という形式に置き換えたと言われていますが、それは単純すぎる。(中略)そこで、超越的な真理と接続する特別な経験というものが必要になる。それこそが、「実験」なのです。実験というとても乾いた営みにおいて、超越性と経験性が交流する。考えてみれば、これは「牛乳を注ぐ女」と同じなんです。

「群像」2017年5月号には、「〈世界史〉の哲学 近代篇7」も掲載されています。

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【寄稿】「コミュニケーションの(不)可能性の条件」

社会学を特集した「現代思想」2017年3月号(発売中)に、コミュニケーションをめぐる論考を寄稿しています。 (さらに…)

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総選挙について寄稿しました「オムレツができてから卵を割ろうとする者たち」

ニュース閲覧サイトTHE PAGEに、12月14日に投開票される衆議院議員総選挙についての論評を寄稿しました。

 政治家とは、必要なときに卵を割ることを引き受ける者のことである。「オムレツを作るには、誰かが卵を割らなくてはならない」は、「大事」を為し遂げるには、不人気だが必要な手段をとる人がいなくてはならない、ということを意味する西洋の諺である。 (さらに…)

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【対談】平野啓一郎さんとの対談「予測不可能な未来を生きる」

発売中の「群像」2014年12月号に、ジュンク堂書店池袋店で行った平野啓一郎さんとの対談「予測不可能な未来を生きる」が掲載されています。 (さらに…)

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鷲田清一さん、熊野純彦さんとの鼎談「批評とは何か」

ことしから群像新人文学賞批評部門の選考委員に就任した3人、鷲田清一さん、熊野純彦さん、大澤真幸による鼎談「批評とは何か」が、発売中の「群像」2014年11月号に掲載されています。 (さらに…)

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「〈世界史〉の哲学」第67回 近世篇13「世界の中心へ、縁へ、海へ」

発売中の「群像」2014年11月号に、連載評論「〈世界史〉の哲学」第67回 近世篇13「世界の中心へ、縁へ、海へ」が掲載されています。 (さらに…)

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「〈世界史〉の哲学」第65回 近世篇11「イスラムと反資本主義」

発売中の「群像」2014年9月号に連載「〈世界史〉の哲学」第65回近世篇11「イスラムと反資本主義」が掲載されています。 (さらに…)

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「社会性の起源」第6回 呪文のごとき宣言文

PR誌「本」(講談社)での連載「社会性の起源」第6回が、2014年6月号に掲載されています。 (さらに…)

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「社会性の起源」第5回  チンパンジーはしゃべったか?

PR誌「本」(講談社)での連載「社会性の起源」第5回が、2014年5月号に掲載されています。 (さらに…)

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「〈世界史〉の哲学」第62回 近世篇8 奴隷の軍人

発売中の「群像」2014年6月号に連載評論「〈世界史〉の哲学」第62回近世篇8「奴隷の軍人」が掲載されています。 (さらに…)

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