【新刊】ブルシット・ジョブと現代思想 THINKING「O」018号

「クソどうでもいい仕事」から抜け出す鍵は、勉強?
先進資本主義国の約1/3が自身の仕事を「ブルシット・ジョブ(クソそうでもいい仕事)」とみなしている、といわれる現代社会。
なぜブルシット・ジョブは増えるのか。その背景にある資本主義の構造とは。
ブルシット・ジョブに対抗する方法を、現代思想の最前線で考える。 (さらに…)

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「〈女〉としての天皇」大澤真幸THINKING「O」017号

天皇とはなにか。天皇と武士はなぜ共存したのか。
天皇と武士の起源、両者の関係性の変遷、日本特有の「イエ」という組織原理から、天皇制の謎に迫る。 (さらに…)

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「コロナの時代の哲学」大澤真幸THINKING「O」016号

「大澤真幸THINKING「O」」最新号は、ゲストに國分功一郎さんを迎え、ポストコロナのディストピアを考えます。

死者の権利の剥奪、自由の制限、緊急事態下の国家権力───

國分功一郎・大澤真幸の緊急対談が実現。
現代最も注目される哲学者アガンベンは、国民の自由を制限するイタリア政府のコロナ対策を批判し、各国の哲学者たちから強く非難される。
しかし、この発言は「自由をとるか、安全をとるか」という究極の選択を迫られている私たちへの警鐘である。

アガンベンの発言を出発点に、フーコー、アーレント、ベンヤミンなどの思想を横断しながら、コロナ禍に顕在化した、民主主義社会への根本的な問いを考える。

コロナ後の──あるいはコロナとともにある──世界を民主的で自由なものにするためには、ここに述べたような意味でのモニタリング民主主義が合法化され、擁護され、積極的に支援されていなくてはならない。それは、この社会の神的暴力を導入することである。その神的暴力が、ポストコロナの世界がディストピアへと転ずるのを防ぐだろう。
大澤真幸「ポストコロナの神的暴力」より

〈目次〉
まえがき 〈不可能な世界〉の中から

論文
大澤真幸「ポストコロナの神的暴力」
一 イエスの墓の前で
二 新しい生活様式? それはディストピアだ
三 監視を超えて
四 神的暴力の現代的活用

対談
國分功一郎×大澤真幸「哲学者からの警鐘例外状態、国家権力、死者の権利」
コロナ禍は「世界共和国」への第一歩
無意識化の革命
副産物としての真実
アガンベンの問題提起と炎上
例外状態への警鐘
「生の形式」とアガンベンの行き詰まり
「生の形式」の乗り越えと、身体性への回帰
国家理性と近代国家の誕生
法の内側と外側の境界線

特別付録対談をより深く理解するための文献・ブックリスト 〈キーワード別〉

追悼
大澤真幸「中村哲さんを悼んで 井戸は地下水脈につながっている」

全国書店、ネット書店のほか、左右社HP:「コロナ時代の哲学」大澤真幸THINKING「O」016号でもご購入いただけます。

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「今という驚きを考えたことがありますか」大澤真幸THINKING「O」015号

「大澤真幸THINKING「O」」最新号は、「今という驚きを考えたことがありますか」。ゲストに永井均さんを迎えています。

「時間は実在しない」。だとしたら今感じているこの〈今〉とは一体なんなのかーー。大澤真幸が、哲学者永井均を迎えて、マクタガートの『時間の非実在性』に対峙する、大澤真幸個人思想誌15号。
〈今〉の不思議と〈私〉の不思議、そして神の存在が共振するとき、マニアックな問いは、生きることのすべてにつながる問いへと変わる。マクタガートを超えていく対談と、大澤真幸論文「時間の実在性」などを収録。

〈目次〉
まえがき 最も深い謎
入門 ジョン・エリス・マクタガート「時間の非実在性」 大澤真幸
1 時間上の位置を区別する仕方には、A系列とB系列の二種類がある
2 時間にとって基礎的なのはA系列である
3 時間は実在しない
4 ダメットはマクタガートを擁護して反論に再反論する
5 その後は……

対談 輻輳する不思議 〈今〉と〈私〉は存在するか 永井均+大澤真幸
「時間は存在しない」 マクタガートの時間論
〈私〉とは何か
時間論と〈私〉論の接点
〈私〉と〈現在〉の端的さ
時間はほんとうに存在しないのか マクタガートへの反論
ダメットへの再反論
「動く現在」?
過去と未来の非対称性
〈私〉は存在しないのではないか
特別付録 対談をより深く理解することば 永井均編/古典編

論文 時間の実在性 大澤真幸
1この〈現在〉としての〈私〉
2 現在からの退却
3 純粋過去、そして自由
補遺 ヒッチコックのモンタージュについて

全国書店、ネット書店のほか、左右社HP:「今という驚きを考えたことがありますか」大澤真幸THINKING「O」015号でもご購入いただけます。

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「〈わたし〉と〈みんな〉の社会学」大澤真幸THINKING「O」第14号

まもなく「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「〈わたし〉と〈みんな〉の社会学」が刊行されます。
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大澤真幸個人思想誌14号。社会学を牽引する見田宗介=真木悠介と大澤真幸が、師弟の関係の枠を越えてこれからの50年について論じた最新対談と見田宗介『宮沢賢治』に応答した大澤真幸最新論文を収録。
未来も人生も先が見えない今、社会学の二大知性が時代と真正面から向き合い考えます。生命はどうなる? 資本主義はどうなる? 人類はどうなる? そして〈わたし〉はどうなる?

〈目次〉
まえがき
【対談】見田宗介+大澤真幸「連山縦走 ――われわれはどこから来てどこへ行くのか」
・特別付録1 「見田宗介=真木悠介」総特集から「走れメロス」へ 大澤真幸

・特別付録2 対談をより深く理解する 見田宗介=真木悠介のことば
【論文】 〈ひとり〉と〈みんな〉をつなぐもの――『銀河鉄道の夜』再読 大澤真幸
・見田宗介=真木悠介 年譜

2017年3月末より全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文でも販売いたします。
左右社HP:「〈わたし〉と〈みんな〉の社会学」大澤真幸THINKING「O」第14号

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THINKING「O」次号は、見田宗介=真木悠介特集です

ただいま、THINKING「O」「見田宗介=真木悠介特集」号を鋭意制作中です。
10月刊行予定。どうぞご期待ください。

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「日本人が70年間一度も考えなかったこと」大澤真幸THINKING「O」第13号

まもなく「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「日本人が70年間一度も考えなかったこと」が刊行されます。
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われわれ日本人は、戦争と平和について戦後ずっと考えてきたつもりでいる。だがしかし――。「大規模なデモをもって強く反対されている法を、きわめて強引な仕方で通過させた政権が、高い支持率を維持しているのはどうしてなのか」その”不可解”な事実を、グラフと数値を使いあざやかに解明! 「敗戦」を乗り越えるための論点は、「九条の純化」そして「積極的中立主義」へと展開する。安保法案成立を嘆くより、日本にはまだ未来のためにできることがあると目が覚める一冊。

〈目次〉
まえがき
【対談】姜尚中と大澤真幸が「敗戦の日」に語る
      永続敗戦から抜け出す唯一の道 姜尚中×大澤真幸
【論文】戦争と平和
      どうしたら憲法九条は活きるのか 大澤真幸

THINKING「O」13号では、戦争と正義について、日本の敗戦後70年という歴史を受けて考えている。こうした主題に緊急性があると判断したきっかけは、もちろん、安倍晋三内閣によって、集団的自衛権を認める安全保障関連法が提案されたことにある。この法は、すでに衆参両院で可決され、成立している。しかし、この法の審議している過程で――ただし国会内の議論ではなく国会外の状況を通じて――明らかになった問題は、解消されていない。(まえがきより)

姜 ところで、今の集団的自衛権は、国際情勢が緊迫しているから必要だというのですが、緊迫しているとは思えない。
大澤 同感です。問題になっている尖閣諸島は無人島でヤギしか住んでいないのに、領土問題の最大の焦点になっている。ほんとうに緊迫しているのは、日米関係です。
姜 大澤さんから見て、もし戦後の国体があるとすると、これは一国単位では完結しなくなっていると考えていいですか。
大澤 もし戦後の国体として、それらしいものがあるとすれば、これは憲法九条をおいてほかにない。ところが憲法九条は、それが素晴らしいとすれば、おっしゃる通り、日本の中で閉じないから素晴らしいのです。憲法九条は、外交上の基本方針を書いているものです。
(対談より)

★【終了】みなさまのご参加、ありがとうございました!
【イベント】大澤真幸が語る『戦争と平和』90分間集中講義
2015年11月13日19時〜 梅田蔦屋書店4thラウンジ
定員:先着70名

11月初旬より全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文でも販売いたします。
左右社HP:「日本人が70年間一度も考えなかったこと」大澤真幸THINKING「O」第13号

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「ピケティ『21世紀の資本』を越えて」大澤真幸THINKING「O」第12号

「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「ピケティ『21世紀の資本』を越えて 超入門から資本主義新論へ」が刊行されました。

大澤真幸が大解剖!ピケティ『21世紀の資本』。
だれでも理解できる超入門から、それを深く展開した資本主義新論へ。
ゲストに経済学者の小野善康氏。グラフを見ているだけでもおもしろいピケティのデータを正確に理解。
そのうえで、焦点はピケティの中心的なテーゼ、 r>g に。
ピケティの大発見のように思われている、この不等式の本当の意味とは何か。
ピケティの議論から、格差の真の原因とこれからの資本主義を考える。
大澤真幸による「超早わかり『21世紀の資本』」も掲載。

〈目次〉
【入門】『21世紀の資本』超早わかり……大澤真幸
【対談】r>gの本当とその先を話します……大澤真幸×小野善康
【論文】格差の原因は“それ”ではない!………大澤真幸

[対談より]
・グラフを見ているだけでも面白い
・成長がなかったから家賃ゼロでいいとはならない
・r>gが大発見として受け止められている驚き
・rとgは本来比べられない
・資本家は資本収入で一銭も食べないという仮定
・お金を貯めたい自分と、使いたい自分
・国債を買う人は金持ちというおかしな仮定
・能力や一生懸命さに応じた格差はあっていい
・多くの人は自分にもrがあることを忘れている
・地位選好こそお金がもっと欲しいと思わせる要因のひとつ
・マルクスとピケティはねじれた関係になっている
・ピケティの議論にぴたりとあてはまる『ゴリオ爺さん』
・アメリカはピケティの理論にぴたりとあてはまらない
など

全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文も承ります。
左右社HP:http://sayusha.com/?p=2033

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中日新聞文化面「いま読むべきお薦めの7冊」

5月22日付の中日新聞文化面で、震災と原発を巡るさまざまな書物のなかから選ぶ「いま読むべき」本として、『3.11後の思想家25 別冊THINKING「O」01』が取り上げられています。 (さらに…)

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『THINKING「O」』第9号発売

4月14日以降、全国書店で『THINKING「O」』第9号が発売されます。特集「天皇の謎を解きます」に加え、緊急特集「東北関東大震災 希望はどこかにある」、新連載「論文の技法」を掲載しています。 (さらに…)

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