「〈世界史〉の哲学」第32回

発売中の「群像」2011年10月号に連載評論「〈世界史〉の哲学」第32回が掲載されています。
「二つの遍歴集団」

第32回「二つの遍歴集団」
1 よく似た二つの遍歴集団
(略)したがって、とりあえず、今、教義の内容の細部についてはカッコに入れて、主として、イエスの集団とシッダルタの集団の社会的な活動、直接に対他的な効果をもった活動に注目するならば、両者はよく似ている、と断じても大過ないように思える。ブッダの教団は、紀元前五世紀頃、今日のインドとネパールの国境地帯で遍歴していた。それから四百年から五百年ほど後のパレスチナでは、イエスが、いささか小規模ではあるが、やはり似たような集団を率いて歩き回っていた。両者は、基本的には同じようなことを言ったり、やったりした。
(略)

2 対照的な遍歴集団
3 ふしぎなピクニック
4 マヌ法典が規定する奇妙な人生

目次など詳細は講談社HPからご覧ください。
http://gunzo.kodansha.co.jp/3685/9137.html