THINKING「O」第10号記念号発売

「THINKING「O」第10号記念号」が刊行されました。

3.11の後、日本経済はどのように変わってゆくのか。
それを考えるためには、原発、原子力の問題を乗り越えなければならない。
渾身の原発論「原発はノンアルコール・ビールか?」「電力自由化とは何か?」収録。

原発の事故の危険性を語る「禍の預言者」はたくさんいた。しかし、その預言は、国政を動かすほどの力を持つことはなかった。どうしたら、禍の預言、リスクについての警告が、一つの大きな社会の集合的な意思決定を規定するほどの効力をもつのだろうか?(「原発はノンアルコール・ビールか?」より)

連載「論文の技法」、第2回「美しい論文——論文にとっての不完全義務」。

特集「3.11後の日本経済」

1論文:「原発はノンアルコール・ビールか?」

1 神の国はどこにある —いまだ/すでに
2 原子力の福音
3 究極のノンアルコール・ビール
4 江夏の十九球
5 メシアはすでに到来した

2論文:「電力自由化とは何か?」
0 はじめに
1 自由化と管理のセット
2 三つの市場
3 自由化のメリット
4 原発への影響

3対談:資本主義は人類最期の選択肢か?:ゲスト岩井克人

資本主義は人間の自由と密接に関係している
資本主義の不安定性
恐慌とインフレ
貨幣と信仰
資本主義の未来

緊急提言:「東日本大震災」に対する緊急定言 日本学術会議経済学委員会

連載:「論文の技法 2」
 「美しい論文 ——論文にとっての不完全義務」

特別付録:既刊全10号総目次/既刊全10号総人名索引

左右社HP
http://sayusha.com/?p=280