『山崎豊子と〈男〉たち』

なぜ、山崎豊子だけが、ほんものの「男」を描くことができたのか? なぜ、遺作『約束の海』は書かれねばならなかったのか? 数々の〈謎〉がいま明かされる!

『白い巨塔』『大地の子』『沈まぬ太陽』・・・。その作品のほとんどを読み、映画化されたものを、一種の「社会勉強」として観てきた大澤真幸が、デビュー作から遺作までを繙きながら、そこに描かれた戦後日本の難問(ねじれ)を解く!

目次
まえがき

第1章 男を書いた女
第2章 彼女は、なぜ白い喪服を着たのか
第3章 勲章はどちらに渡されたのか
第4章 船場の四人姉妹の運命
第5章 最初のほんものの男は悪だった
第6章 男の定義
第7章 悪い「男」と罪のない「女」
第8章 不毛地帯の上で
第9章 祖国なき敗者
第10章 「大地の子」になる
第11章 太陽の光は遍く
第12章 反復による成熟
結章 新たなる約束

山崎豊子 人生&作品年表
あとがき

詳細は下記の新潮社HPをご確認ください。
http://www.shinchosha.co.jp/book/603807/