【終了】「精神分析と資本主義」を巡って【オンライン講座「現代社会論」】

朝日カルチャーセンター新宿教室にて開催している「現代社会論」。次回は新刊『〈世界史〉の哲学 近代篇』への補助線として、「精神分析と資本主義」を論じます。2021年6月26日(土)、オンラインでの開催です。

私は先頃、ずっと継続しているシリーズ『〈世界史〉の哲学』の『近代篇1 〈主体〉の誕生』『近代篇2 資本主義の父殺し』を上梓いたしました。今回は、これに関連することを講義します。
 これらの本は、「近代」なるものを成り立たせている原理を問うものです。「近代」ということで、具体的に念頭に置かれているのは、主として、19世紀の西洋ですが、もっとわかりやすく言ってしまえば、「われわれの時代」(の始まり)ということです。私たちの、現在の価値観や美的感受性のすべてが、この時代に作られました。たとえば、「自由」とか「平等」とか「国民」とかといった政治的な観念が、普遍的な妥当性をもつと考えられるようになったのもこの時代です。あるいは、音楽のことを思ってもよいかもしれません。私たちの感受性と地続きの音楽は、モーツァルト以降の音楽です。要するに、私たちは、今でも広義の「近代」の中を生きています。この近代がどのように生成されてきたのかを理論的に説明する試みが、上記の2冊です。
 これらの本の内容をすべて紹介するのは、とうてい時間が足りないので、具体的なエピソードをひとつとって、講義することになります。「精神分析と資本主義」という主題を論じます。「精神分析」なる知が生まれたのが、19世紀の末期で、ここに「近代」なるものを成り立たせていた要素が、集約的に現れているからです。 (講師・記)

下記の講座はzoomを使用して行います。

日 時:2021年6月26日15時30分〜17時00分
参加費:全1回=会員3,300円/一般3,850円(いずれも税込)

注意事項:下記をはじめとする諸注意をお申し込みの際に、リンク先でご確認ください。
・オンライン講座の申し込みは開講日の3日前までHPのみで承ります。
・なお、定員になり次第受付は締め切らせていただきます。
・キャンセルは開講日の4日前まで承ります(手数料550円)。
・キャンセルの場合はasaculonline@asahiculture.com までご連絡ください。
・その後のキャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。

詳細・ご予約は、朝日カルチャーセンター新宿校HP「現代社会論 大澤真幸ゼミナール」で承ります。