THINKING「O」の別冊として、『3.11後の思想家25』が刊行されました。
いま・これから読むべき思想家25人。
「リスク社会」のウルリッヒ・ベック、「災害ユートピア」のレベッカ・ソルニット、さらには高木仁三郎、レイチェル・カーソンら3.11後、まさにいま浮かび上がってきた思想を取り上げる。またカント、ルソー、ハイデガー、レーニンら、あらたな読み直しが迫られる古典をも取り上げ、その思想の真価を探る。
取り上げた思想家25人
◎ウルリッヒ・ベック◎ニコラス・ルーマン◎ジャン=ピエール・デュピュイ◎ジョルジュ・アガンベン◎レイチェル・カーソン◎J=J・ルソー◎レベッカ・ソルニット◎マルティン・ハイデガー◎レーニン◎ロールズ◎ギュンター・アンデルス◎マルセル・モース◎ハンス・ヨナス◎ハンナ・アレント◎バーナード・ウィリアムズ◎ティム・インゴルド◎エマニュエル・カント◎チャールズ・テイラー◎汪暉◎高木仁三郎◎見田宗介◎柄谷行人◎網野善彦◎今村仁司◎九鬼周造。
執筆者は、◉大澤真幸◉武田徹◉北田暁大◉丸川哲史◉柳澤田実◉橋本努◉高澤秀次◉山田登世子ほか
目次:
3・11後に思想家を読む 夢よりも深い覚醒のために 大澤真幸
ジャン=ジャック・ルソー 「市民」であるとはどういうことか? 上野大樹
イマヌエル・カント 「小さきもの」の定言命法 蓮尾浩之
ウラジーミル・イリイチ・レーニン 電気の誕生とカーニヴァル 今田勝規
マルセル・モース 挑戦としての贈与 倉島哲
九鬼周造 偶然性の哲学 小倉敏彦
マルティン・ハイデガー 地球に人殺しではなく詩人として住むために 和田伸一郎
ギュンター・アンデルス 「時代おくれの人間」として在ることとは 加藤裕治
ハンス・ヨナス 震災以後の社会で果たすべき「責任」とは 蓮尾浩之
ハンナ・アーレント 政治と生命/生活の再定義にむけて 高谷幸
レイチェル・カーソン 「べつの道」の可能性 木村純
ジョン・ロールズ ロールズ正義論の「救済」 西川純司
ニクラス・ルーマン 「経験主義」のラディカリズム 北田暁大
網野善彦 「無縁」の否定を超えて 中森弘樹
バーナード・ウィリアムズ 道徳における運 吉川浩満
チャールズ・テイラー 世俗社会の苦難を直視する 橋本努
見田宗介 〈三代目〉の社会へ 大澤真幸
高木仁三郎 3・11を予言した市民科学者の両義性 武田徹
ジャン=ピエール・デュピュイ 灰をかぶったノアに人々は協力する 大澤真幸
柄谷行人 『世界史の構造』——3・11後の思想的射程 高澤秀次
今村仁司 贈与と負い目の哲学 山田登世子
ジョルジュ・アガンベン 新たな例外状態と「剥き出しの生」 鵜飼大介
ウルリッヒ・ベック リスク社会と福島原発事故後の希望 柴田悠
ティム・インゴルド 「生きていること」から始める 柳澤田実
汪暉 「アジア想像」の時代へ 丸川哲史
レベッカ・ソルニット ユートピアの可能性 菊池哲彦
詳細は左右社HPへ
http://sayusha.com/?p=254