「〈世界史〉の哲学」第35回

発売中の『群像』2012年2月号に、連載「〈世界史〉の哲学」の第35回が掲載されています。

「「空」の無関心」

1 眼差しを排除する眼差し
 イエスの集団とブッダの集団は、既成の社会システムに対する態度に関して、対照的であった。イエスは、暴力的な仕方で、当時のユダヤ社会の支配体制に対抗したが、ブッダとその集団は、古代インドのカーストとヴァルナの体制に対しては距離をおいていた。その違いはどこから来るのか、という問いをわれわれは立てた。前回の考察が、この問いへの答えを含意している。前回の最終節で活用したアガンベンの図を想起するとよい。
(略)

1 眼差しを排除する眼差し
2 テクストの野放図な増殖
3 「空」の思想
4 「空」の前にある同一性

目次など詳細は群像HPをご覧ください。
http://gunzo.kodansha.co.jp/10050/10808.html