発売中の『群像』2012年8月号に連載「〈世界史〉の哲学」第41回が掲載されています。
アフリカの無文字社会を初めとする、多くの原初的共同体や前近代社会で、双子の誕生は、共同体にとって危険である、と見なされてきた。これを、何らかの方法——たいてい儀礼的な手続き——によって治療されるべき病気の症状と見なしている共同体も多い。子どもを熱烈に欲しがっている共同体にとって、双子の誕生は、むしろ、特別に喜ばれてしかるべきことであるように思える。どうして、双子が誕生したことが危険の徴候と見なされたのだろうか?
1 双子のパラドクス
2 構造主義の教訓
3 分析哲学の教訓
4 「そこがいいんじゃない!」
5 一者における二項対立
もくじなど「群像」の詳細は下記の公式HPをご覧ください。
http://gunzo.kodansha.co.jp/10050/15830.html