弘文堂より7月下旬、『動物的/人間的 1.社会の起原』(現代社会学ライブラリー1)が刊行されます。
人間とは何か。人間の〈社会〉が、動物の「社会」と異なるのはどこか?
哲学・進化論生物学・動物行動学・霊長類学・自然人類学などの知見と切り結び、
人間の本質に迫る、渾身の力作。待望の第1巻。
「人は知ろうとして、探究する。しかし何を知りたいのか? 何が探究の目標なのか?
人が知ろうとしているもの、人の探究の最終的な目標、あらゆる学問の蓄積が最終的にそこへと向かって収斂していく場所、それは何か? 自分自身である。
とするならば、人間のすべての知を規定している究極の問いとは、〈人間とは何か?〉にほかなるまい。」(本書第1章の1「知の究極の主題」より)
主要目次
第1章 生成状態の人間
1 知の究極の主題
2 「人間とは…」
3 経験科学の知見
4 サルの解剖の鍵としての人間の解剖
5 ハイデガーのトカゲ
6 問いの焦点
第2章 原的な否定性
1 原的な否定性
2 最初の人間に対する神の警告
3 チンパンジーの言語習得?
4 名前の謎
5 社会の起原という問いへ
第3章 動物の社会性
1 利己的な動物個体
2 種の論理
3 包括適応度
4 遺伝子の利己性
5 動物の本源的な「社会性」
6 個体と社会
7 思想のもう一つの戦場
第4章 〈社会〉の起原へ
1 人間的な社会性
2 理不尽な生存
3 「秩序の連続的破壊」としての秩序
4 仰向けに寝る赤ちゃん
5 鏡の中の自己=他者
6 小括
あとがき
下記の弘文堂HPに書誌情報などが掲載されています。
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/50121.html