講談社のPR誌「本」で、新たに連載「社会性の起源」がスタートしました。
第1回は「社会性の起源1 動物からのまなざし」。
究極の問い
二〇世紀の末期、世界で最も影響力が大きかった哲学者は、まちがなくジャック・デリダである。二一世紀が始まって間もなく(二〇〇四年)、彼は亡くなる。後に残された者の中に、この哲学者ほど広範な影響力をもつ思想家、特定の一専門領域だけではなく、知の全分野を震撼させるほどに、基本的な着想を揺るがすことができる思想家や学者は、いない。要するに、デリダは最後の大物哲学者であった。その哲学者の、最終的な探究の領域は、動物、あるいは、人間と動物の間のあいまいな境界だった。
(冒頭より)
・究極の問い
・誤った道?
・『資本論』の削除された断片から
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