「社会性の起源」第5回  チンパンジーはしゃべったか?

PR誌「本」(講談社)での連載「社会性の起源」第5回が、2014年5月号に掲載されています。

やがて、アイ[松沢哲郎の実験パートナーであるメスのチンパンジー]は、色を意味する図形文字を理解したかのような水準に到達した。色を見せると、正しい図形文字を選べるようになったのだ。だが、松沢哲郎の実験が、他の類似の実験と異なって際立って重要なのは、この実験が見事に成功したからではない。この実験に、思いもよらない失敗が後続したからである。そして、その失敗の方にこそ意味があることを松沢が見抜いたからである。

(「色知覚におけるヒトとチンパンジー」より)

第5回「チンパンジーはしゃべったか?」
・色知覚におけるヒトとチンパンジー
・驚きの失敗
・「一を聞いて二を知る」ではない
・Water!

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