このたび『自由という牢獄――責任・公共性・資本主義』(岩波書店)により、第3回河合隼雄学芸賞(河合隼雄財団主催)を受賞しました。
授賞理由
震災や多くの具体的で印象的な例を用いつつ、現代における自由とは何かを論じた作品。敵というものはわれわれに内在している、公共性というのは実は私的な秘密が中心となっているという視点は、個人の心理療法から普遍的なこころを考えようとした河合隼雄の取り組みにもつながる一冊。受賞に対して
私も河合先生の愛読者の一人ですのでこのような評価を受けて光栄です。日本の研究者としてたいへんオリジナリティのある河合隼雄先生ゆかりの賞を受けられ、うれしく思います。正式な受賞の言葉や選評は「考える人」2015年夏号(7月4日発売)誌上で発表されます。
河合隼雄財団HPより:http://www.kawaihayao.jp/ja/prize/gakugei/prize/gakugei-755.html