『社会システムの生成』

知の世界に屹立する大澤社会学――その思考の原点と骨格を開示する
「大澤社会学」はいかにして形成されたのか? 若き日の大澤真幸が一篇一篇、全力投球で書き上げた力作論考。「第三者の審級」「求心化作用/遠心化作用」などが生み出された記念碑的な論考群。ルーマン、フーコーを継ぐ大澤真幸という思想家が、ゼロから構築してきた思考の軌跡、知のバックグラウンドを示す。
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〈序より〉
 社会学という知は、近代社会の自己意識の純化された一形態として一九世紀に生まれた。つまり、社会学とは、「社会の自己記述」(ニクラス・ルーマン)であり、そうした記述への欲求と必要は、近代社会において初めて出現する。
 本書は、私自身の社会学の理論──社会システム論──の骨格を提示した初期の論文を中心に収録している。これらの論文を通じて、私は自分の理論を、ゼロから構築した。今でも私は、このとき築いた理論に基づいて考えている。現在、私が、まさに起きつつある現象について、あるいは歴史的な現象について、曲がりなりにも社会学的な分析ができているのは、この理論のおかげである。

〈目次〉
序 社会学理論のツインピークスを越えて

第Ⅰ部 社会システムの基礎理論
 第1章 物質と形式の交わるところ──社会的身体論の試み
 第2章 身体の微視政治技術論
 第3章 混沌と秩序――その相互累進
 第4章 社会システムの基底としての「カオス」
 第5章 失敗に内在する成功――機能主義的社会システム論・再考
 第6章 複雑性における〈社会性〉
 第7章 自己準拠の条件──社会システムにおける

第Ⅱ部 社会システムの応用理論
 第1章 経済の自制的(反)秩序――ルーマンに映したハイエク
 第2章 乱調の自己準拠――〈資本制〉
 第3章 支配の比較社会学に向けて
 第4章 ヴィトゲンシュタインのパラドクス・代表制のパラドクス
 第5章 身体加工の逆説的回帰

詳細は下記の弘文堂HPをご確認ください。
http://www.koubundou.co.jp/book/b212934.html