「ゲンロン5」に利賀セミナー2016が特集されています

2017年6月刊行の「ゲンロン5 幽霊的身体」に、昨年9月参加した「ゲンロン利賀セミナー2016」の模様が掲載されています。

講義、ワークショップ、見学会が組まれた3日間の濃密なプログラムのようすが掲載されたうち、以下の討議、インタビューに参加しています。
共同討議1 記号から触覚へ 梅沢和木+大澤真幸+金森穣+佐々木敦+東浩紀
インタビュー 人間は足から考える 鈴木忠志(聞き手:大澤真幸+東浩紀)
共同討議2 演劇の起源と幽霊の条件 大澤真幸+佐々木敦+東浩紀

(略)演劇や舞踊には、「来るべきもの」[常に「来るべき」状態に留まるべきたるデリダ的な意味での真の救済者:引用者註]を現前せしめる働きがあるのだと思います。これには実践的な意味もありました。人間はメシアが来たときのほうが活動的になる。未来の救済を待つあいだは活動の動機が弱い。しかし救済がここに来ているというのであれば、能動的に働いてくれる(笑)。言い換えれば、演劇や舞踊が演じられるとき、そこは、いまであるのにいまでない状態になる。(略)
(共同討議2、討議のための短いプレゼンテーションとして)