現代社会を覆う閉塞感はどこからくるのか? 自由を理論的に論じ、河合隼雄学芸賞を受賞した『自由という牢獄』が岩波現代文庫になります。
もくじ
はじめに
第1章 自由の牢獄――リベラリズムを超えて
1 リベラリズムの時代
2 自由の困難
3 身体の所有
4 閉塞であるような解放
5 無罪性と有責性
6 自由の可能条件
7 リベラリズム・アフター・リベラリズム
第2章 責任論――自由な社会の倫理的根拠として
1 責任の不発化
2 リスク社会
3 責任のもう一つの可能性
4 いくつかの提案
第3章 〈公共性〉の条件――自由と開放をいかにして両立させるのか
1 幽霊という敵
2 現れの空間
3 公共性の危機
4 「公」と「公界」
5 類と生命
6 〈普遍的公共性〉に向けて
7 もうひとつの民主主義
第4章 不・自由を記述する赤インク
1 不・自由を伝える赤インクがない
2 資本主義における格差問題
3 形式という剰余
4 自由の蒸発
5 神さえいれば
6 大審問官に応える
岩波現代文庫版あとがき
初出一覧
詳細は下記の岩波書店HPをご覧ください。
https://www.iwanami.co.jp/book/b374914.html