【新刊】資本主義の〈その先〉へ

破局への可能性を内在させた資本主義というシステムを問い直す論考が刊行されます。


終焉が予感されつつも〈その先〉が見えない資本主義。精神的・社会的現象として再定義し、資本主義概念を刷新。〈その先〉へ行くための原理を示した決定的論考!

【目次】
はじめに
第1章 終わらぬ終わり
1 「下部構造/上部構造」図式を超えて
2 賭博と黙示録
3 時間かせぎの資本主義
4 安楽死か、それとも終わらない延命か
5 量子論の裏返し
6 生産力と生産関係の矛盾
7 ただ一つの資本主義が残る?
第2章 剰余価値はいかにして生まれるのか
1 労働価値説・再考
2 利子の謎
3 予定説の逆説
4 剰余価値の生成
5 資本としての概念、そしてコギト
第3章 増殖する知──資本のごとく
1 剰余権力
2 科学革命の可能条件──万有引力から考える
3 増殖する知
4 経験をまったく信じていないのに……
5 知の階級的な分布
6 懐疑と信仰
第4章 神に見捨てられた世界の叙事詩か?
1 小説という新奇な文学様式
2 小説の極限にある役立たない辞典
3 不可能な告白を通じて──〈主体〉の生成
4 キリストの不信の回帰
5 神に見捨てられた世界の叙事詩?
6 虚構性の勃興
7 資本主義と連動する小説
第5章 〈その先〉へ
1 科学の言説と小説の言説──無限に対する二つの態度
2 「資本主義の終焉」の話題でもちきり
3 プロレタリアートとは何か
4 交響圏とルール圏
5 「普遍性」から〈普遍性〉へ
6 コミュニズムへ
あとがき

詳細は筑摩書房HP(https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480867438/)をご確認ください。