朝日カルチャーセンター新宿教室にて開催している「現代社会論」。次回は12月16日、目下の戦争とユートピアについて論じます
<今回のテーマ>
今回は、目下起きている戦争、つまりウクライナでの戦争、ガザでの戦争を視野に入れながら、来るべきユートピアの骨格構造を考えます。
見田宗介先生は、来るべき社会は、「交響圏とルール圏」という二層の構造になると考えるべきだと提案しました。これは、小規模な〈交響するコミューン〉同士が、互いに自由を尊重し侵さないためのルールを明確化し、たがいに共存する、という構想です。
論理的に考えて、これしかありえないように思われますが、今起きている戦争を見ても、この構想ではうまくいかないことがわかります。どうしてうまくいかないかと言えば、誰もが納得できるようなルールを定式化することはできないからです。すると力による支配か、あるいは戦争か、ということになります。
「交響圏とルール圏」という構想をどのように脱構築し、別の骨格構造を提起できるだろうか。これが今回の講義のテーマです。(講師・記)(大澤真幸)
日 時:2023年12月16日15時30分〜17時30分
参加費:全1回=会員3,465円/一般4,565円(いずれも税込)/(設備費税込165円含む)
(教室とオンラインのハイブリッド形式で行います)
Vimeoを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。
詳細・ご予約は、朝日カルチャーセンター新宿校HP「現代社会論 大澤真幸ゼミナール」で承ります。