11月21日付「朝日新聞」に評論家・柄谷行人氏による『量子の社会哲学』評が掲載されています。
(略)それまで縁遠かった事柄、たとえば、絵画、数学、神学、生理学、経済学、国家論、革命政治などが「関係の類比」によって結びつけられ、それを通して新たな意味が見出される。さらに、そうした諸領域の核心に、社会学が存在することを忘れてはならないだろう。著者が専攻する社会学は、まさに観察者が対象とする現実から離れて存在しえないことを自覚した学問として始まったのである。本書の表題が示すのは、そのことだ。とはいえ、本書の醍醐味は、むしろ、これら異質なものとの思いがけない遭遇と、それがもたらす新鮮な光景にある。読者は、本書を楽しみつつ読むうちに、自ずと世界が違って見えてくることを感じるだろう。
書評全文は、こちらで読むことができます。http://book.asahi.com/review/TKY201011230140.html
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