「現代思想」2011年2月号特集「うつ病新論」に、精神医学・精神病理学者の内海健氏との対談「うつ病と現在性 「第三者の審級」なき主体化の行方」が掲載されています。
いまから三〇年ほど前、浅田彰が語った「スキゾ」と「パラノ」という二元論が語られた。そのとき高度資本主義が社会を席巻する未来の姿として語られたものは、多重人格=解離性同一性障害として、いまや本当にやってきてしまった、ということから語り起こし、精神医学史上、十九世紀を代表する精神疾患であったメランコリーと現在のうつ病の違い、神の存在を巡るデカルトとパスカルの考え方の差異、などを論じます。さらに「第三者の審級」がうつ病といかなる関係をもつのか、そしてその審級の力が弱くなったときに何が起きているのか、議論を進めています。
もくじなど詳しくは、こちらの青土社HPへ。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?back-pensee