「〈世界史〉の哲学」連載第26回

3月7日発売の「群像」2011年4月号に、連載評論「〈世界史〉の哲学」の第26回が掲載されています。

第26回「「物自体」としての聖地」。

(承前)だが、しかし、単にそこから排除されているというだけであれば、ユートピアは、主体にとって疎遠な現実に留まるだろう。人をそこへと惹きつけるためには、まだ何かが必要だ。大きな犠牲をものともせずに、そこへと向かおうとする情熱が、抑えがたく出てくるためには、ユートピアに、まだ何かが付け加わらなくてはならない。それは何であろうか? ここでジル・ドゥルーズの「潜在的なものvirtuel」の概念が、考察のための有効な補助線を与えてくれる。(第4節より)

目次の詳細などは講談社HPをご覧ください。
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