「〈社会〉の思考」連載第2回

3月25日発行の「WB」2011年spring号に、連載「〈社会〉の思考」第2回が掲載されています。「闘争なき格差—芥川賞の二人」と題して、同時受賞の朝吹真理子と西村賢太の極端な対照性が話題となった第144回芥川賞について論じています。二人の対照性は、生まれや育ちが日本の階級社会の最上層と最下層とを代表しているというだけでなく、作品の内容にもまた見られます。

 しかし、これだけ明白な階級格差を見せつけられると、われわれは、ここに、当然あってしかるべき何か決定的なものが欠けていることに気づかざるをえない。何がないのか。あえて率直に言おう。階級闘争である。


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