「〈世界史〉の哲学」第33回

発売中の「群像」2011年12月号に連載「〈世界史〉の哲学」の第33回が掲載されています。

「カーストの内部と外部」
(略)
3 古代インドにおける供儀の中心性
(略)
マヌ法典において、(バラモン教に馴染んではいない)誰もが興味をもつと思われる、奇妙な項目は、男のライフ・サイクルについての規定である。前回述べたように、男は、標準的には、「学生期(師を見つけ、その下でヴェーダを学習)→家長期(家長として家族を守り、ヴァルナやカーストに定められた仕事に従事)→林住期(森に住み、ヴェーダを唱えながら苦行)→遍歴期(乞食しながら遍歴し、ヴェーダの復唱に専念)」の四つの段階を辿って人生を終える。なぜ、このような段階を経なくてはならないのか? ここには、実にすてきなーーとあえて言っておこうーー工夫が込められているのだ。
(略)

1 キリストと菩薩
2 カエサルのように/カエサルとは逆に
3 古代インドにおける供儀の中心性
4 四つのフェーズをもった人生
5 カーストとその二つの外部

目次など詳細は講談社HPからご覧ください。
http://gunzo.kodansha.co.jp/3685/9705.html