「文學界」に『「世界史の構造」を読む』(柄谷行人)書評掲載

発売中の「文學界」2012年1月号に、柄谷行人『「世界史の構造」を読む』の長文の書評「ソクラテスが広場に出たように柄谷行人はデモに行く」が掲載されています。

ソクラテスが広場に出たように柄谷行人はデモに行く
——『「世界史の構造」を読む』を読むことを通じて
(略)
『世界史の構造』は、柄谷行人のこれまでの仕事の集大成であると同時に、世界的に見ても他に類を見ないほどの包括性をもった大著である。ここには、それこそ、世界史が、その可能的な展開までも含めて、構造=形式として提示されているのだ。本質的な思想家はみな、最終的にはこのようなものを書こうとして仕事をしているに違いない。だが、人生は有限なので、ほとんどの思想家は、こうした包括的な視野をもった書物を実際に完成させることなく死んでいく。
(略)

1 「生ける死者」のように?
2 四つ目の交換様式
3 人間と自然の交換関係
4 イソノミアの探究
5 偽装的な垂直関係を通じて

目次などは下記HPをご覧ください。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/