発売中の「at+」11号に連載「可能なる革命」の第５回が掲載されています。
第５回「未来は幽霊のように？」
（略）われわれの課題は明確である。いかにして未来の他者、はるかな将来世代と連帯することができるのか？ この課題は、原発の問題に限定されない、きわめて広い一般性をもつ。誰もが直ちに気づくように、地球環境問題——被害者が現存している世代になるような狭義の公害問題からは区別された地球環境問題——もまた、未来の他者との連帯を条件として克服される。もし「革命」の名に値するような抜本的な社会の変革が可能であるとすれば、それは、未来の他者との連帯のもとで遂行されるものでなくてはならない。さらに、革命によって実現した社会は、未来の他者との連帯を組み込んでいると見なしうるものでなくてはならない。
（略）
１ 偽ソフィーからソフィーへの回帰
２ ノアの不思議な手法
３ ヨナスとロールズ
４ 幽霊から差しのべられた手
目次など詳細は太田出版HPから。
http://www.ohtabooks.com/publish/2012/02/08145101.html