「可能なる革命」第13回

発売中の「atプラス」第20号に、連載「可能なる革命」第13回「新しい〈地元〉」が掲載されています。

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第13回「新しい〈地元〉」

(略)
不可能性の時代の束縛から脱するということは、どういうことなのだろうか。たとえば、前回、解釈した『半沢直樹』は、ひとつのイメージを提供してはいるが、それが有効とは思えない。『半沢』は、「理想の時代」を、「不可能性の時代」である現在に、無媒介に強引に接続することでしかないからだ。理想の時代がすでに終っているからこそ、不可能性の時代は到来したのだ。『半沢』は、理想(の時代)の回帰を望む現代の社会意識を剔出するのには好都合な作品だが、われわれがとるべき、あるいはとりうる行動に対しては、何か意味のあることを示唆しているわけではない。
ならば、どう考えればよいのか。『半沢』が示唆していることとは逆向きのところにヒントがある。
(略)

1 ただいま/おかえり
2 地方にこもる若者たち
3 クドカンのさまざまな地元
4 潜る女と渡る男

目次などの詳細は太田出版HPからご覧いただけます。
http://www.ohtabooks.com/publish/2014/05/08161202.html