PR誌「本」(講談社)での連載「社会性の起源」第4回が、2014年4月号に掲載されています。
シンガーの論理[どの動物種の個体も、苦痛から逃れようとするのだから、その事実を尊重して、平等に扱わなくてはならない]は、どこにも問題がないように見える。白人も黒人も黄色人種も、皆、同じ人間であり平等だ、とわれわれは主張してきた。この単純な応用として、人類もトカゲもカブトムシも同じ動物であり、平等だ。シンガーは、単にこのように述べているだけであるように思える。だが、前者(レイシズムへの対抗)と後者(スピーシズムへの対抗)では、実は、重要な違いがある。
(「ヒトも動物だ」より)
第4回「スピーシズムの二つの超え方」
・反スピーシズム
・「ヒトも動物だ」
・「トカゲも人間だ」
・探究の最初の一歩として
・類人猿は「言語」を習得できるか
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