「〈世界史〉の哲学」第61回 近世篇7 預言者と哲学者

発売中の「群像」2014年6月号に連載評論「〈世界史〉の哲学」第62回近世篇8「奴隷の軍人」が掲載されています。

00_群像_2014年5月号

中世に、イスラム圏がヨーロッパに対して「リード」していたのは、ギリシアやローマに由来する知の領域においてだけではない。ほとんどすべての学問分野に関して、イスラム圏が圧倒していた。数学に関しても、天文学に関しても、医学に関しても……。とするならば、近代的な科学への突破は、まずイスラム圏で生ずるべきではないか。
(中略)
科学革命についての紋切型の説明は、この時期に、キリスト教の拘束力が低下したことに原因を求める。だが、この説明は不十分なものであることがすぐにわかる。もし西ヨーロッパで一神教が人々の心的な活動を束縛する程度が、何らかの原因によって小さくなったのだとしたら、どうして、同じことがイスラム圏では起きなかったのか。どうして、キリスト教、しかも西方のキリスト教が支配的だった地域でのみ、宗教の影響力が小さくなったのか。イスラム教徒の方がより多くの正確な知識をすでに有していたというのに。(1ガリレイは異端か)

1 ガリレイは異端か
2 二重の真理
3 「哲学者」の不安
4 ブレイの教区牧師

もくじなど「群像」の詳細は下記の公式HPをご覧ください。
http://gunzo.kodansha.co.jp/27915/31387.html