「〈世界史〉の哲学」第64回 近世篇10 瀆神と商品

発売中の「群像」2014年8月号に連載評論「〈世界史〉の哲学」第64回が掲載されています。
00_群像_2014年8月号

守銭奴は、伝統社会の善の自己否定の産物である。その善が依拠している論理そのものを自己破綻にまで導いたときに、守銭奴が出現する。だが、守銭奴が、そのまま近代的な資本というわけではない。資本主義に特徴的な資本になるためには、守銭奴が、もう一段階、否定されなくてはならない。守銭奴を基準にして、そこにもう一つの否定が加わったときに、資本主義になるのだ。
(「4 守銭奴の否定」より)

1 虹と瀆神
2 贈与交換と商品交換
3 イスラムのバーザールで
4 守銭奴の否定

もくじなど「群像」の詳細は下記の公式HPをご覧ください。
http://gunzo.kodansha.co.jp/27915/36352.html