「〈世界史〉の哲学」第67回 近世篇13「世界の中心へ、縁へ、海へ」

発売中の「群像」2014年11月号に、連載評論「〈世界史〉の哲学」第67回 近世篇13「世界の中心へ、縁へ、海へ」が掲載されています。

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[カール・]シュミットが見出した海のエレメントは、人間の本源的な移動性に由来すると見なしてよいだろう。とはいえ、世界史(西洋史)において、海のエレメントが、陸のエレメントと拮抗する、いやときに前者が後者を越えて活性化するのは、大航海時代以降、つまり(長い)一六世紀の時代からである。この海のエレメントのせり出しに関しては、単純に、人間の本源的で一般的な衝動の現れとして(だけ)解釈するわけにはいかない。それは、地域的にも、時代的にも限定された現象だからである。「2 大航海の謎」より

1 海のエレメント
2 大航海の謎
3 中心へ/縁へ
4 クリストフェレンス

もくじなどは下記の「群像」HPをご覧ください。
http://gunzo.kodansha.co.jp/27915/37844.html
「群像」2014年11月号には、鷲田清一さん、熊野純彦さんとの鼎談「批評とは何か」が掲載されています。