朝日カルチャーセンター新宿教室にて開催している「現代社会論」。次回は、冷戦後の世界において中国とはいかなる存在なのか、権威主義的政治体制と資本主義に注目して論じます。2021年8月28日(土)、オンラインでの開催です。
しばらく、世界は、米中関係を軸に展開しそうです。アメリカがアフガニスタンからの撤退を急ぐのも、中国との対決の方に主たる力を注ぐためです。
そこで、今回は、中国、とりわけ中国の「権威主義的資本主義」について考えみます。
これまで、政治家にとっても、社会科学者にとっても、資本主義と民主主義は車の両輪のようなものであって、十分に民主的な政治体制のもとでしか、資本主義は成功しないと思われてきました。しかし、中国では、権威主義+資本主義というありえないはずの組み合わせが成功しているように見えます。
しかも、それは、かつての冷戦期の二つの体制の、「いいとこドリ」ならぬ「悪いとこドリ」になっています。資本主義体制の悪いところは、あまりに貪欲で攻撃的な個人主義を助長することであり、社会主義体制の悪いところは、汚職のはびこる硬直した官僚制だとされてきたわけですが、それらを二つあわせると、今日の中国の権威主義的資本主義になります。「悪いとこドリ」なのにとてもうまく機能しているように見えます。どうしてなのか。それは持続可能なのか。
そして、このような中国がアメリカと対立しているとき、日本はどのようなポジションをとるべきなのか。 (講師・記)
下記の講座はzoomを使用して行います。
日 時:2021年8月28日15時30分〜17時00分
参加費:全1回=会員3,300円/一般3,850円(いずれも税込)注意事項:下記をはじめとする諸注意をお申し込みの際に、リンク先でご確認ください。
・オンライン講座の申し込みは開講日の3日前までHPのみで承ります。
・なお、定員になり次第受付は締め切らせていただきます。
・キャンセルは開講日の4日前まで承ります(手数料550円)。
・キャンセルの場合はasaculonline@asahiculture.com までご連絡ください。
・その後のキャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。
詳細・ご予約は、朝日カルチャーセンター新宿校HP「現代社会論 大澤真幸ゼミナール」で承ります。