10月上旬より『量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う』が発売されています。
本書は月刊誌『本』に2004年9月から2008年3月のあいだ連載された「〈とき〉の思考」をもとにしています。
最初の科学革命が、近代の成立を画する社会変容に対応しているのだとすれば、それに匹敵する知的転換である第二の科学革命は、近代社会の歴史の中に、(近代社会そのものの成立にも比肩しうる)大きな変化が生じたことを示唆している。その変化とは何だったのか?
まえがき
第Ⅰ部 科学革命以前
第1章 寓話:神のすべての名
第2章 リンゴは法則を知っていたのか?
第3章 立体芸術への視線—円の呪縛
第Ⅱ部 最初の科学革命
第4章 二種類の眼
第5章 科学と芸術の聖俗革命
第6章 科学・王・資本
第7章 光の運命
第Ⅲ部 相対性理論と探偵
第8章 観測者の否定神学
第9章 相対性理論と探偵
第10章 無意識の発見
第11章 音楽の脱合理化
第Ⅳ部 量子力学の神秘
第12章 現実性としての可能性
第13章 二つの孔
第14章 キュビスムとEPR効果
第Ⅴ部 誤りえない指導者と必然的に失敗する指導者
第15章 「例外状況における決断」としての観測
第16章 二人のモーゼ
第17章 失敗する指導者
第Ⅵ章 「現れ」と「本質」
第18章 騙される観測者
第19章 「現れ」vs.「本質」
第20章 キリストとブッダ
第Ⅶ章 レーニンの神的な暴力
第21章 神的な暴力
第22章 量子力学とともにある「歴史哲学テーゼ」
第23章 革命における「党」の機能
第24章 独裁という名の民主主義
第25章 死せる文学の秩序—スターリニズム
第Ⅷ章 時間の発生
第26章 注意と散漫
第27章 遡行的因果関係
第28章 量子力学の隔時性
第29章 物理学における「時間」
第30章 事前/事後の諸相転換
第31章 時間的諸次元の発生
第32章 三次元主義から四次元主義へ、そしてさらに……
結
第33章 無知の神
註
あとがき
講談社HP
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2165570