『THINKING「O」』第9号発売

4月14日以降、全国書店で『THINKING「O」』第9号が発売されます。特集「天皇の謎を解きます」に加え、緊急特集「東北関東大震災 希望はどこかにある」、新連載「論文の技法」を掲載しています。

特集の対談ゲストとして、佐伯啓思、高澤秀次の両氏を招き、近代国家成立期における天皇・天皇制について論じています。
緊急特集では、3月11日に発生した大震災、原発事故を受けて、急遽執筆した論考を掲載、あわせてその直前にNHK「視点・論点」で発表した「「正義」を考える——裏返しの終末論」を収録。
新連載「論文の技法」として、いかにして真に新しい論文を構想・発表しうるのか、その技法を論じます。

特集「天皇の謎を解きます」

1論文:「天皇論」
1 万世一系
2 天皇萌え
3 町奉行と越前守
4 内奏と祭祀 —昭和天皇の二つの活動
5 中国の天
6 弱い強者
7 空虚な中心/実質的な側近
8 謎解き

2対談:天皇の国民、国民の天皇、天皇なき国民:ゲスト高澤秀次
  天皇はオヤジと呼ばれていた/「日本人」の成立/桃色の部屋と灰色の部屋/北村透谷は〈不可能性の時代〉の文学者/国語の問題

3対談:なぜ継続してきたか:ゲスト佐伯啓思
  マルクス主義と司馬遼太郎/表面の天皇制と裏面の天皇制/権威と権力/法より優先するものがある/憲法を再生する/日本のご機嫌をとらなくなった中国/天皇は絶対者か
参考資料:天皇制を論じるためのブックガイド

緊急特集「東北関東大震災 ——希望はどこかにある」
 緊急論文:「全てを失ったあとに残るもの、それは希望だ!だが、どこに?」
 論考:「「正義」を考える —裏返しの終末論」
 資料:2011年東北関東地方太平洋沖地震ドキュメント

新連載:「論文の技法 1」
 「類からの委託 ——論文にとっての完全義務」

左右社HP
http://sayusha.com/?p=278