週刊現代8月6日号書評欄で『ふしぎなキリスト教』が取り上げられました。評者は、森達也氏。「圧巻は第三部【いかに「西洋」をつくったか】だ。前述したように、西洋世界の文化や考え方を理解するためには、彼ら精神的な基盤であるキリスト教への理解が欠かせない。そこまでは誰もがわかる。でも実は、戦後日本社会における欲組みにも、「民主主義」や「市場原理」、「科学技術」や「文化芸術」などのパッケージで、キリスト教的世界観が深く浸透している。つまりキリスト教を理解することは、現在の世界情勢を理解することと同義であるにとどまらず、この日本社会を考察することとも同義なのだ」