東京・下北沢の本屋B&Bにて、『日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』の刊行を記念してトークイベントを開催します。 (さらに…)
【12月3日開催】大澤真幸ゼミナール「現代社会論」
2016年12月3日(土)、朝日カルチャーセンター新宿校で、ゼミナール「現代社会論」が開催されます。
詳細は、開講の7〜3日程度前に発表いたします。
大澤真幸ゼミナール「現代社会論」
社会学・哲学・宗教・歴史・文化など幅広い対象に鋭く切り込む著作を発表する講師。現代社会をいかに論じるべきか、自身の関心のありかを語ります。会 場:朝日カルチャーセンター新宿校
日 時:2016年12月3日(土)15:30〜17:30
受講料:会員3,024円/一般 3,672円・詳細なテーマは開講7~3日前にHP、twitter(@asakaruko)にてお知らせします。
詳細は、朝日カルチャーセンターHPをご確認ください。
【連続講座】心脳問題から自由意志、脳の社会学へ、人工知能の可能性とは何を意味するか
山本貴光さんと吉川浩満さんの新刊『脳がわかれば心がわかるか――脳科学リテラシー養成講座』(太田出版)の刊行を記念した連続講義を、青山ブックセンター本店で行ないます。本書は『心脳問題』(2004年、朝日出版社)の増補改訂版、著者のおふたりとの、それぞれ独立でもお聴きいただけ、3回を関係づければ理解がより深まる、そんな連続講義です。
全3回の内容は以下のとおりです。
会場はすべて、青山ブックセンター本店内・大教室(お問い合わせ:03-5485-5511[10:00~22:00])
第1回:心脳問題を、思弁的実在論の問いと結びつけて考えることで、以前大澤が論じた「脳の社会性」をさらに追究する。哲学的な議論になるが、できれば、哲学に興味のある人にとってだけではなく、脳科学や人工知能の研究者にとっても意味ある問題提起をしたい。
日時:2016年7月10日(日)14:00~16:00(開場 13:30)
料金:1,350円(税込)
*第一回は終了しました。
第2回:脳と自己意識や自我という問題について考えてみたい。一部で論じられている「神経倫理学」にも触れながら、それがどこまでほんとうの倫理学の問題への答えになっているかも考察してみたい。
日時:2016年8月10日(水)19:00~21:00(開場 18:30)
料金:1,350円(税込)
*第二回は終了しました。
第3回:いわゆる「シンギュラリティ」の問題を視野に入れ、社会学的・政治学的な問題を考える。脳科学や人工知能の展開の社会的意味を捉えるもの。山本・吉川『脳がわかれば心がわかるか』第4章の主題を引き継ぎ、鈴木健氏の「なめらかな社会」にも触れる予定。
日時:2016年9月18日(日)14:00~16:00(開場 13:30)
料金:1,350円(税込)
お申込みはリンク先より:http://www.aoyamabc.jp/event/brain-mind-lecture/
【終了】大澤真幸ゼミ「社会学の新概念」@東京自由大学
東京自由大学で、全3回のゼミを開催します。会員以外にも、一般参加も受け付けます(学生料金あり)。
★
先日まで、本ホームページにて、第3回の講義日を2016/9/1と公示してしまいましたが、ここにあるように、正しくは2016/9/16です。
ご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。
大澤真幸ゼミ「社会学の新概念」
講義時における時事的な状況をも視野に入れながら、興味深く緊急性の高い主題について論ずる。
考察の過程で、社会学の古典的な概念や日常的にも使われている概念に、
新たな命を吹き込んだり、新しい概念を案出したりする。
人文・社会系の知の使命は、「概念の創造」にこそあるからだ。
1月の講義では、「(政治における)愛と憎しみ」について論じた。
またこれまで、「ハビトゥス」「革命」「資本主義」「規範と反規範」等の概念について考えてきた。講師: 大澤真幸(社会学者・東京自由大学顧問)
日付: 全三回(金) 2016/5/20 + 2016/7/15 + 2016/9/16
時間: 18:30 ~ 21:00
場所: 東京自由大学
参加費: [各回] 一般 2000円、学生 1000円、会員 1500円、会員学生 500円
予約:東京自由大学のHPより
http://www.t-jiyudaigaku.com/contact/
幅広いご参加をお待ちしております。
「日本人が70年間一度も考えなかったこと」大澤真幸THINKING「O」第13号
まもなく「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「日本人が70年間一度も考えなかったこと」が刊行されます。
われわれ日本人は、戦争と平和について戦後ずっと考えてきたつもりでいる。だがしかし――。「大規模なデモをもって強く反対されている法を、きわめて強引な仕方で通過させた政権が、高い支持率を維持しているのはどうしてなのか」その”不可解”な事実を、グラフと数値を使いあざやかに解明! 「敗戦」を乗り越えるための論点は、「九条の純化」そして「積極的中立主義」へと展開する。安保法案成立を嘆くより、日本にはまだ未来のためにできることがあると目が覚める一冊。
〈目次〉
まえがき
【対談】姜尚中と大澤真幸が「敗戦の日」に語る
永続敗戦から抜け出す唯一の道 姜尚中×大澤真幸
【論文】戦争と平和
どうしたら憲法九条は活きるのか 大澤真幸
THINKING「O」13号では、戦争と正義について、日本の敗戦後70年という歴史を受けて考えている。こうした主題に緊急性があると判断したきっかけは、もちろん、安倍晋三内閣によって、集団的自衛権を認める安全保障関連法が提案されたことにある。この法は、すでに衆参両院で可決され、成立している。しかし、この法の審議している過程で――ただし国会内の議論ではなく国会外の状況を通じて――明らかになった問題は、解消されていない。(まえがきより)
姜 ところで、今の集団的自衛権は、国際情勢が緊迫しているから必要だというのですが、緊迫しているとは思えない。
大澤 同感です。問題になっている尖閣諸島は無人島でヤギしか住んでいないのに、領土問題の最大の焦点になっている。ほんとうに緊迫しているのは、日米関係です。
姜 大澤さんから見て、もし戦後の国体があるとすると、これは一国単位では完結しなくなっていると考えていいですか。
大澤 もし戦後の国体として、それらしいものがあるとすれば、これは憲法九条をおいてほかにない。ところが憲法九条は、それが素晴らしいとすれば、おっしゃる通り、日本の中で閉じないから素晴らしいのです。憲法九条は、外交上の基本方針を書いているものです。
(対談より)
★【終了】みなさまのご参加、ありがとうございました!
【イベント】大澤真幸が語る『戦争と平和』90分間集中講義
2015年11月13日19時〜 梅田蔦屋書店4thラウンジ
定員:先着70名
11月初旬より全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文でも販売いたします。
左右社HP:「日本人が70年間一度も考えなかったこと」大澤真幸THINKING「O」第13号
【ニュース】河合隼雄学芸賞を受賞しました
このたび『自由という牢獄――責任・公共性・資本主義』(岩波書店)により、第3回河合隼雄学芸賞(河合隼雄財団主催)を受賞しました。
授賞理由
震災や多くの具体的で印象的な例を用いつつ、現代における自由とは何かを論じた作品。敵というものはわれわれに内在している、公共性というのは実は私的な秘密が中心となっているという視点は、個人の心理療法から普遍的なこころを考えようとした河合隼雄の取り組みにもつながる一冊。受賞に対して
私も河合先生の愛読者の一人ですのでこのような評価を受けて光栄です。日本の研究者としてたいへんオリジナリティのある河合隼雄先生ゆかりの賞を受けられ、うれしく思います。正式な受賞の言葉や選評は「考える人」2015年夏号(7月4日発売)誌上で発表されます。
河合隼雄財団HPより:http://www.kawaihayao.jp/ja/prize/gakugei/prize/gakugei-755.html
「ピケティ『21世紀の資本』を越えて」大澤真幸THINKING「O」第12号
「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「ピケティ『21世紀の資本』を越えて 超入門から資本主義新論へ」が刊行されました。
大澤真幸が大解剖!ピケティ『21世紀の資本』。
だれでも理解できる超入門から、それを深く展開した資本主義新論へ。
ゲストに経済学者の小野善康氏。グラフを見ているだけでもおもしろいピケティのデータを正確に理解。
そのうえで、焦点はピケティの中心的なテーゼ、 r>g に。
ピケティの大発見のように思われている、この不等式の本当の意味とは何か。
ピケティの議論から、格差の真の原因とこれからの資本主義を考える。
大澤真幸による「超早わかり『21世紀の資本』」も掲載。
〈目次〉
【入門】『21世紀の資本』超早わかり……大澤真幸
【対談】r>gの本当とその先を話します……大澤真幸×小野善康
【論文】格差の原因は“それ”ではない!………大澤真幸
[対談より]
・グラフを見ているだけでも面白い
・成長がなかったから家賃ゼロでいいとはならない
・r>gが大発見として受け止められている驚き
・rとgは本来比べられない
・資本家は資本収入で一銭も食べないという仮定
・お金を貯めたい自分と、使いたい自分
・国債を買う人は金持ちというおかしな仮定
・能力や一生懸命さに応じた格差はあっていい
・多くの人は自分にもrがあることを忘れている
・地位選好こそお金がもっと欲しいと思わせる要因のひとつ
・マルクスとピケティはねじれた関係になっている
・ピケティの議論にぴたりとあてはまる『ゴリオ爺さん』
・アメリカはピケティの理論にぴたりとあてはまらない
など
全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文も承ります。
左右社HP:http://sayusha.com/?p=2033
『自由という牢獄 責任・公共性・資本主義』
岩波書店より『自由という牢獄』が刊行されました。
現代社会を覆う閉塞感はどこからくるのか。大澤自由論の理論的な輪郭が最もクリアに提示される本書は、単行本化が待ち望まれていた「自由の牢獄」「責任論」「〈公共性〉の条件」という3つの重要論考と、資本主義と自由をめぐる書き下ろし論文で構成。――平等や格差の問題の根底にある「自由」こそが、いま最重要の主題として論じられる。(岩波書店HPより)
〈目次〉
はじめに
第1章 自由の牢獄 リベラリズムを超えて
1 リベラリズムの時代
2 自由の困難
3 身体の所有
4 閉塞であるような解放
5 無罪性と有責性
6 自由の可能条件
7 リベラリズム・アフター・リベラリズム
第2章 責任論 自由な社会の倫理的根拠として
1 責任の不発化
2 リスク社会
3 責任のもう一つの可能性
4 いくつかの提案
第3章 〈公共性〉の条件 自由と開放をいかにして両立させるのか
1 幽霊という敵
2 現れの空間
3 公共性の危機
4 「公」と「公界」
5 類と生命
6 〈普遍的公共性〉に向けて
7 もうひとつの民主主義
第4章 不・自由を記述する赤インク
1 不・自由を伝える赤インクがない
2 資本主義における格差問題
3 形式という剰余
4 自由の蒸発
5 神さえいれば
6 大審問官に応える
詳細は下記の岩波書店HPをご覧ください。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/06/8/0610190.html
◉受賞◉
本書が第3回河合隼雄学芸賞に選ばれました
◉刊行記念イベント◉
【2015年5月15日】「自由の困難=牢獄からいかに抜け出すか?」対談:社会学者・市野川容孝さん(東京大学駒場キャンパス)
【2015年5月29日】「いま、なぜ自由論なのか」トークイベント@ジュンク堂書店難波店
『憲法の条件 戦後70年から考える』大澤真幸・木村草太
木村草太さんとの共著『憲法の条件 戦後70年から考える』(NHK出版新書)が刊行されました。
木村 「いまの政治状況は“憲法の危機”でしょう。しかし同時に、いまならかえって、公共性を見据えた憲法論議ができるかもしれません」「憲法は他者との共存のためにこそ存在している。このことを多くの方に知っていただき、どんな憲法をしたいかを、一緒に考えてもらいたい」
大澤 「日本人は、憲法を自分のものとは思えていないような気がします。自分たちとは疎遠なところで誰かが決め、誰かに与えられるもののように感じている」「憲法は、私たちが何者であるのか、どこから来てどこへ向かおうとしているのかを表現した文書でもあるのです」
〈目次〉
まえがき(大澤真幸)
第1章 「法の支配」と「空気の支配」
第2章 幻想の「国体」と日本国憲法
第3章 ヘイトスピーチ化する日本
第4章 偽りの「集団的自衛権」
第5章 議論なき議会と「空気」の支配
第6章 憲法を私たちのものにするために
あとがき(木村草太)
詳細は下記のNHK出版HPをご覧ください。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00884522015