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「ピケティ『21世紀の資本』を越えて」大澤真幸THINKING「O」第12号

「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「ピケティ『21世紀の資本』を越えて 超入門から資本主義新論へ」が刊行されました。

大澤真幸が大解剖!ピケティ『21世紀の資本』。
だれでも理解できる超入門から、それを深く展開した資本主義新論へ。
ゲストに経済学者の小野善康氏。グラフを見ているだけでもおもしろいピケティのデータを正確に理解。
そのうえで、焦点はピケティの中心的なテーゼ、 r>g に。
ピケティの大発見のように思われている、この不等式の本当の意味とは何か。
ピケティの議論から、格差の真の原因とこれからの資本主義を考える。
大澤真幸による「超早わかり『21世紀の資本』」も掲載。

〈目次〉
【入門】『21世紀の資本』超早わかり……大澤真幸
【対談】r>gの本当とその先を話します……大澤真幸×小野善康
【論文】格差の原因は“それ”ではない!………大澤真幸

[対談より]
・グラフを見ているだけでも面白い
・成長がなかったから家賃ゼロでいいとはならない
・r>gが大発見として受け止められている驚き
・rとgは本来比べられない
・資本家は資本収入で一銭も食べないという仮定
・お金を貯めたい自分と、使いたい自分
・国債を買う人は金持ちというおかしな仮定
・能力や一生懸命さに応じた格差はあっていい
・多くの人は自分にもrがあることを忘れている
・地位選好こそお金がもっと欲しいと思わせる要因のひとつ
・マルクスとピケティはねじれた関係になっている
・ピケティの議論にぴたりとあてはまる『ゴリオ爺さん』
・アメリカはピケティの理論にぴたりとあてはまらない
など

全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文も承ります。
左右社HP:http://sayusha.com/?p=2033

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『自由という牢獄 責任・公共性・資本主義』

岩波書店より『自由という牢獄』が刊行されました。

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現代社会を覆う閉塞感はどこからくるのか。大澤自由論の理論的な輪郭が最もクリアに提示される本書は、単行本化が待ち望まれていた「自由の牢獄」「責任論」「〈公共性〉の条件」という3つの重要論考と、資本主義と自由をめぐる書き下ろし論文で構成。――平等や格差の問題の根底にある「自由」こそが、いま最重要の主題として論じられる。(岩波書店HPより)

〈目次〉
はじめに
第1章 自由の牢獄 リベラリズムを超えて
 1 リベラリズムの時代
 2 自由の困難
 3 身体の所有
 4 閉塞であるような解放
 5 無罪性と有責性
 6 自由の可能条件
 7 リベラリズム・アフター・リベラリズム

第2章 責任論 自由な社会の倫理的根拠として
 1 責任の不発化
 2 リスク社会
 3 責任のもう一つの可能性
 4 いくつかの提案

第3章 〈公共性〉の条件 自由と開放をいかにして両立させるのか
 1 幽霊という敵
 2 現れの空間
 3 公共性の危機
 4 「公」と「公界」
 5 類と生命
 6 〈普遍的公共性〉に向けて
 7 もうひとつの民主主義

第4章 不・自由を記述する赤インク
 1 不・自由を伝える赤インクがない
 2 資本主義における格差問題
 3 形式という剰余
 4 自由の蒸発
 5 神さえいれば
 6 大審問官に応える

詳細は下記の岩波書店HPをご覧ください。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/06/8/0610190.html

◉受賞◉
本書が第3回河合隼雄学芸賞に選ばれました

◉刊行記念イベント◉
【2015年5月15日】「自由の困難=牢獄からいかに抜け出すか?」対談:社会学者・市野川容孝さん(東京大学駒場キャンパス)
【2015年5月29日】「いま、なぜ自由論なのか」トークイベント@ジュンク堂書店難波店

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『憲法の条件 戦後70年から考える』大澤真幸・木村草太

木村草太さんとの共著『憲法の条件 戦後70年から考える』(NHK出版新書)が刊行されました。

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木村 「いまの政治状況は“憲法の危機”でしょう。しかし同時に、いまならかえって、公共性を見据えた憲法論議ができるかもしれません」「憲法は他者との共存のためにこそ存在している。このことを多くの方に知っていただき、どんな憲法をしたいかを、一緒に考えてもらいたい」

大澤 「日本人は、憲法を自分のものとは思えていないような気がします。自分たちとは疎遠なところで誰かが決め、誰かに与えられるもののように感じている」「憲法は、私たちが何者であるのか、どこから来てどこへ向かおうとしているのかを表現した文書でもあるのです」

〈目次〉
まえがき(大澤真幸)
第1章 「法の支配」と「空気の支配」
第2章 幻想の「国体」と日本国憲法
第3章 ヘイトスピーチ化する日本
第4章 偽りの「集団的自衛権」
第5章 議論なき議会と「空気」の支配
第6章 憲法を私たちのものにするために
あとがき(木村草太)

詳細は下記のNHK出版HPをご覧ください。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00884522015

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総選挙について寄稿しました「オムレツができてから卵を割ろうとする者たち」

ニュース閲覧サイトTHE PAGEに、12月14日に投開票される衆議院議員総選挙についての論評を寄稿しました。

 政治家とは、必要なときに卵を割ることを引き受ける者のことである。「オムレツを作るには、誰かが卵を割らなくてはならない」は、「大事」を為し遂げるには、不人気だが必要な手段をとる人がいなくてはならない、ということを意味する西洋の諺である。 (さらに…)

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【対談】平野啓一郎さんとの対談「予測不可能な未来を生きる」

発売中の「群像」2014年12月号に、ジュンク堂書店池袋店で行った平野啓一郎さんとの対談「予測不可能な未来を生きる」が掲載されています。 (さらに…)

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『「知の技法」入門』小林康夫・大澤真幸

小林康夫さんとの共著『「知の技法」入門』(河出書房新社)が刊行されました。

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小林 (略)「歴史」と「哲学」というのは、世界はいったいどのようにできているのかという問いですよね。一つひとつの個別世界はわかった。だけど、それを貫く共通性がどこかにあるだろう。だって、私は自分とはなんの関係もないその特異世界をこんなにも自分のものにできるのだから。歴史的共通性さらに超歴史的な共通性もやっぱりあるんじゃないか。それをどのように自分の中に取り込むか、それに照らして自分の世界をもう一度どう点検するか。そういう問いが浮上しますよね。それはある種の社会の「鏡」としての「大学的なもの」の機能でもあり、人文書というものの存在理由でもあると考えますね。
大澤 僕の人文書の定義とも共鳴する話ですね。人文書を成り立たせているのは、得異性と普遍性ーー小林さんの表現だと「共通性」ーーとの間の奇妙なつながりだと思うのです。人には、まずそれぞれに特異な経験がある。だから、それは、孤独と言えば、孤独なことです。その孤独を表現しているのが、文学だということになります。ただ、ここで驚くべきことは、まったくの孤独に照準している文学作品を、僕らが読んだ時に、感動し、共感さえしてしまう、ということではないでしょうか。そこには、特異で孤独な経験や世界しか書かれていないはずで、読んでいる者の人生や背景とは時に似ても似つかない。にもかかわらず、読んで感動してしまう。はっきり言えば、文学の表現が、特異で孤独であればあるほど感動する、と言ってもいいくらいです。どうしてなのか。どうして、孤独が普遍性をもつのか、と問うと、今度は、それが哲学になったり、歴史学になったり、社会学になったりする。つまり、(狭義の)人文書ができあがるわけです。(第1章「人文書」入門 より)

大澤 特に若い大学院生クラスで、今後きっちりした研究をしたい人、研究を職業にしたい人に僕が勧めるのは、読書ノートももちろんなんですけど、わりに長めのレヴューをたくさん書いてみるということです。気に入った本についてのレヴューです。元の本の長さによってレヴューの長さもいろいろなんだけど、標準的に考えられるのは、三百ページくらいの本で、それが気に入ったとしましょう。たとえば今、新聞書評だと八百字くらい、「読書人」のレヴューを見てもその倍くらいの長さですが、そういう短いレヴューではなく、四〇〇字詰めの原稿用紙で二、三十枚のかなり長めの書評を書いてみるのがとても良い訓練になると思います。(略)(第2章「読書の技法」入門 より)

小林 今のお話[たまたま同じ日に観た2本の映画に違和感を感じ、違いを見出してなんとか理解したいと強烈に欲望し、説明の仮説にたどり着くこと]はとても重要なことで、僕流に言い直すならば、「知は知識ではなくて行為だ」ということになりますね。この「知は行為である」というのは、かつて二十年くらい前に、ベストセラーになりましたけど、『知の技法』(東京大学出版会)という本をつくった時の中心的なテーゼだったんですね。(略)
 だから読書も同じことだと思いますね。本を読むというのは、既にある知識情報を頭の中に入れるということでは全然なくて、自分が何らかの仕方でプレイして、行為して、アクトしていることなんだ。そのことの自覚があるかないかで行為の質が変わってくる。行為するなら、それは楽しい行為であったほうがいい。行為の究極はダンスですよね。ダンスというのは目的のない行為であり喜びのためだけの行為だから……「知」という行為もどこかでダンスみたいなことに繫がっていく。知は踊るんだと思いますね。
大澤 たしかにそうですよね。行為そのものにしか喜びってないですからね。(Ⅲ「知の技法」とは より)

〈目次〉
Ⅰ 入門篇
 第1章 「人文書」入門 タイタニック号の乗員のためのブック・ガイド
 第2章 「読書の技法」入門 速読、精読、ノート法
Ⅱ 理論篇
 第3章 誰にもわかる「実存主義・構造主義・ポスト構造主義」 二〇世紀の思考の大きな流れを知る
 第4章 自然科学と人文科学のインターフェース 意識と物質のミッシングリンクを考える
Ⅲ 「知の技法」とは何か?

詳細は下記の河出書房新社HPをご覧ください。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246772/

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鷲田清一さん、熊野純彦さんとの鼎談「批評とは何か」

ことしから群像新人文学賞批評部門の選考委員に就任した3人、鷲田清一さん、熊野純彦さん、大澤真幸による鼎談「批評とは何か」が、発売中の「群像」2014年11月号に掲載されています。 (さらに…)

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「〈世界史〉の哲学」第67回 近世篇13「世界の中心へ、縁へ、海へ」

発売中の「群像」2014年11月号に、連載評論「〈世界史〉の哲学」第67回 近世篇13「世界の中心へ、縁へ、海へ」が掲載されています。 (さらに…)

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『現代社会の存立構造/「現代社会の存立構造」を読む』真木悠介・大澤真幸

社会学者・真木悠介が『資本論』を発展的に継承し、近代社会を成り立たせている論理の骨格を論じた『現代社会の存立構造』。刊行時、多くの読者に強い衝撃を与えたこの書物の復刻版に、解題と「発展篇」としての論文を付した、『現代社会の存立構造/「現代社会の存立構造」を読む』(朝日出版社)が刊行されました。 (さらに…)

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『〈問い〉の読書術』刊行。実践的読書術を初公開します

いままでありそうでなかった、テキストからものごとの本質をつかむ大澤流・読書術を公開した新刊『〈問い〉の読書術』が、朝日新書の1冊として発売されました (さらに…)

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「〈世界史〉の哲学」第65回 近世篇11「イスラムと反資本主義」

発売中の「群像」2014年9月号に連載「〈世界史〉の哲学」第65回近世篇11「イスラムと反資本主義」が掲載されています。 (さらに…)

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書評掲載:松浦寿輝著『明治の表象空間』

「群像」2014年9月号に、松浦寿輝著『明治の表象空間』の書評「理性/非理性の共犯関係を越える文業に向けて」が掲載されています。 (さらに…)

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成田龍一さんとの共著『現代思想の時代』

雑誌『現代思想』の創刊40周年を記念して、歴史家の成田龍一さんと行った連続対談が書籍化されました。 (さらに…)

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