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「〈わたし〉と〈みんな〉の社会学」大澤真幸THINKING「O」第14号

まもなく「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「〈わたし〉と〈みんな〉の社会学」が刊行されます。
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大澤真幸個人思想誌14号。社会学を牽引する見田宗介=真木悠介と大澤真幸が、師弟の関係の枠を越えてこれからの50年について論じた最新対談と見田宗介『宮沢賢治』に応答した大澤真幸最新論文を収録。
未来も人生も先が見えない今、社会学の二大知性が時代と真正面から向き合い考えます。生命はどうなる? 資本主義はどうなる? 人類はどうなる? そして〈わたし〉はどうなる?

〈目次〉
まえがき
【対談】見田宗介+大澤真幸「連山縦走 ――われわれはどこから来てどこへ行くのか」
・特別付録1 「見田宗介=真木悠介」総特集から「走れメロス」へ 大澤真幸

・特別付録2 対談をより深く理解する 見田宗介=真木悠介のことば
【論文】 〈ひとり〉と〈みんな〉をつなぐもの――『銀河鉄道の夜』再読 大澤真幸
・見田宗介=真木悠介 年譜

2017年3月末より全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文でも販売いたします。
左右社HP:「〈わたし〉と〈みんな〉の社会学」大澤真幸THINKING「O」第14号

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『〈世界史〉の哲学 近世篇』

西欧だけがなぜ近代へと飛躍しえたのかという謎が今、解き明かされる! いよいよ『近世篇』。 (さらに…)

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『日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』

朝日新書より『日本史のなぞ』が刊行されています。 (さらに…)

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『可能なる革命』

「〈革命〉とは、このように、不可能だったことを可能にするような変化を、社会運動によってもたらすことを指す。」太田出版より、新刊『可能なる革命』が刊行されています。 (さらに…)

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『憲法9条とわれらが日本』

『憲法9条とわれらが日本 未来世代へ手渡す』(筑摩選書)が刊行されました。 (さらに…)

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『社会システムの生成』

知の世界に屹立する大澤社会学――その思考の原点と骨格を開示する
「大澤社会学」はいかにして形成されたのか? 若き日の大澤真幸が一篇一篇、全力投球で書き上げた力作論考。「第三者の審級」「求心化作用/遠心化作用」などが生み出された記念碑的な論考群。ルーマン、フーコーを継ぐ大澤真幸という思想家が、ゼロから構築してきた思考の軌跡、知のバックグラウンドを示す。 (さらに…)

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「日本人が70年間一度も考えなかったこと」大澤真幸THINKING「O」第13号

まもなく「大澤真幸THINKING「O」」最新号、「日本人が70年間一度も考えなかったこと」が刊行されます。
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われわれ日本人は、戦争と平和について戦後ずっと考えてきたつもりでいる。だがしかし――。「大規模なデモをもって強く反対されている法を、きわめて強引な仕方で通過させた政権が、高い支持率を維持しているのはどうしてなのか」その”不可解”な事実を、グラフと数値を使いあざやかに解明! 「敗戦」を乗り越えるための論点は、「九条の純化」そして「積極的中立主義」へと展開する。安保法案成立を嘆くより、日本にはまだ未来のためにできることがあると目が覚める一冊。

〈目次〉
まえがき
【対談】姜尚中と大澤真幸が「敗戦の日」に語る
      永続敗戦から抜け出す唯一の道 姜尚中×大澤真幸
【論文】戦争と平和
      どうしたら憲法九条は活きるのか 大澤真幸

THINKING「O」13号では、戦争と正義について、日本の敗戦後70年という歴史を受けて考えている。こうした主題に緊急性があると判断したきっかけは、もちろん、安倍晋三内閣によって、集団的自衛権を認める安全保障関連法が提案されたことにある。この法は、すでに衆参両院で可決され、成立している。しかし、この法の審議している過程で――ただし国会内の議論ではなく国会外の状況を通じて――明らかになった問題は、解消されていない。(まえがきより)

姜 ところで、今の集団的自衛権は、国際情勢が緊迫しているから必要だというのですが、緊迫しているとは思えない。
大澤 同感です。問題になっている尖閣諸島は無人島でヤギしか住んでいないのに、領土問題の最大の焦点になっている。ほんとうに緊迫しているのは、日米関係です。
姜 大澤さんから見て、もし戦後の国体があるとすると、これは一国単位では完結しなくなっていると考えていいですか。
大澤 もし戦後の国体として、それらしいものがあるとすれば、これは憲法九条をおいてほかにない。ところが憲法九条は、それが素晴らしいとすれば、おっしゃる通り、日本の中で閉じないから素晴らしいのです。憲法九条は、外交上の基本方針を書いているものです。
(対談より)

★【終了】みなさまのご参加、ありがとうございました!
【イベント】大澤真幸が語る『戦争と平和』90分間集中講義
2015年11月13日19時〜 梅田蔦屋書店4thラウンジ
定員:先着70名

11月初旬より全国書店、Amazonなどネット書店ほか、左右社への直接注文でも販売いたします。
左右社HP:「日本人が70年間一度も考えなかったこと」大澤真幸THINKING「O」第13号

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『憲法の条件 戦後70年から考える』大澤真幸・木村草太

木村草太さんとの共著『憲法の条件 戦後70年から考える』(NHK出版新書)が刊行されました。

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木村 「いまの政治状況は“憲法の危機”でしょう。しかし同時に、いまならかえって、公共性を見据えた憲法論議ができるかもしれません」「憲法は他者との共存のためにこそ存在している。このことを多くの方に知っていただき、どんな憲法をしたいかを、一緒に考えてもらいたい」

大澤 「日本人は、憲法を自分のものとは思えていないような気がします。自分たちとは疎遠なところで誰かが決め、誰かに与えられるもののように感じている」「憲法は、私たちが何者であるのか、どこから来てどこへ向かおうとしているのかを表現した文書でもあるのです」

〈目次〉
まえがき(大澤真幸)
第1章 「法の支配」と「空気の支配」
第2章 幻想の「国体」と日本国憲法
第3章 ヘイトスピーチ化する日本
第4章 偽りの「集団的自衛権」
第5章 議論なき議会と「空気」の支配
第6章 憲法を私たちのものにするために
あとがき(木村草太)

詳細は下記のNHK出版HPをご覧ください。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00884522015

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『「知の技法」入門』小林康夫・大澤真幸

小林康夫さんとの共著『「知の技法」入門』(河出書房新社)が刊行されました。

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小林 (略)「歴史」と「哲学」というのは、世界はいったいどのようにできているのかという問いですよね。一つひとつの個別世界はわかった。だけど、それを貫く共通性がどこかにあるだろう。だって、私は自分とはなんの関係もないその特異世界をこんなにも自分のものにできるのだから。歴史的共通性さらに超歴史的な共通性もやっぱりあるんじゃないか。それをどのように自分の中に取り込むか、それに照らして自分の世界をもう一度どう点検するか。そういう問いが浮上しますよね。それはある種の社会の「鏡」としての「大学的なもの」の機能でもあり、人文書というものの存在理由でもあると考えますね。
大澤 僕の人文書の定義とも共鳴する話ですね。人文書を成り立たせているのは、得異性と普遍性ーー小林さんの表現だと「共通性」ーーとの間の奇妙なつながりだと思うのです。人には、まずそれぞれに特異な経験がある。だから、それは、孤独と言えば、孤独なことです。その孤独を表現しているのが、文学だということになります。ただ、ここで驚くべきことは、まったくの孤独に照準している文学作品を、僕らが読んだ時に、感動し、共感さえしてしまう、ということではないでしょうか。そこには、特異で孤独な経験や世界しか書かれていないはずで、読んでいる者の人生や背景とは時に似ても似つかない。にもかかわらず、読んで感動してしまう。はっきり言えば、文学の表現が、特異で孤独であればあるほど感動する、と言ってもいいくらいです。どうしてなのか。どうして、孤独が普遍性をもつのか、と問うと、今度は、それが哲学になったり、歴史学になったり、社会学になったりする。つまり、(狭義の)人文書ができあがるわけです。(第1章「人文書」入門 より)

大澤 特に若い大学院生クラスで、今後きっちりした研究をしたい人、研究を職業にしたい人に僕が勧めるのは、読書ノートももちろんなんですけど、わりに長めのレヴューをたくさん書いてみるということです。気に入った本についてのレヴューです。元の本の長さによってレヴューの長さもいろいろなんだけど、標準的に考えられるのは、三百ページくらいの本で、それが気に入ったとしましょう。たとえば今、新聞書評だと八百字くらい、「読書人」のレヴューを見てもその倍くらいの長さですが、そういう短いレヴューではなく、四〇〇字詰めの原稿用紙で二、三十枚のかなり長めの書評を書いてみるのがとても良い訓練になると思います。(略)(第2章「読書の技法」入門 より)

小林 今のお話[たまたま同じ日に観た2本の映画に違和感を感じ、違いを見出してなんとか理解したいと強烈に欲望し、説明の仮説にたどり着くこと]はとても重要なことで、僕流に言い直すならば、「知は知識ではなくて行為だ」ということになりますね。この「知は行為である」というのは、かつて二十年くらい前に、ベストセラーになりましたけど、『知の技法』(東京大学出版会)という本をつくった時の中心的なテーゼだったんですね。(略)
 だから読書も同じことだと思いますね。本を読むというのは、既にある知識情報を頭の中に入れるということでは全然なくて、自分が何らかの仕方でプレイして、行為して、アクトしていることなんだ。そのことの自覚があるかないかで行為の質が変わってくる。行為するなら、それは楽しい行為であったほうがいい。行為の究極はダンスですよね。ダンスというのは目的のない行為であり喜びのためだけの行為だから……「知」という行為もどこかでダンスみたいなことに繫がっていく。知は踊るんだと思いますね。
大澤 たしかにそうですよね。行為そのものにしか喜びってないですからね。(Ⅲ「知の技法」とは より)

〈目次〉
Ⅰ 入門篇
 第1章 「人文書」入門 タイタニック号の乗員のためのブック・ガイド
 第2章 「読書の技法」入門 速読、精読、ノート法
Ⅱ 理論篇
 第3章 誰にもわかる「実存主義・構造主義・ポスト構造主義」 二〇世紀の思考の大きな流れを知る
 第4章 自然科学と人文科学のインターフェース 意識と物質のミッシングリンクを考える
Ⅲ 「知の技法」とは何か?

詳細は下記の河出書房新社HPをご覧ください。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246772/

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『現代社会の存立構造/「現代社会の存立構造」を読む』真木悠介・大澤真幸

社会学者・真木悠介が『資本論』を発展的に継承し、近代社会を成り立たせている論理の骨格を論じた『現代社会の存立構造』。刊行時、多くの読者に強い衝撃を与えたこの書物の復刻版に、解題と「発展篇」としての論文を付した、『現代社会の存立構造/「現代社会の存立構造」を読む』(朝日出版社)が刊行されました。 (さらに…)

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『〈問い〉の読書術』刊行。実践的読書術を初公開します

いままでありそうでなかった、テキストからものごとの本質をつかむ大澤流・読書術を公開した新刊『〈問い〉の読書術』が、朝日新書の1冊として発売されました (さらに…)

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成田龍一さんとの共著『現代思想の時代』

雑誌『現代思想』の創刊40周年を記念して、歴史家の成田龍一さんと行った連続対談が書籍化されました。 (さらに…)

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『〈世界史〉の哲学 東洋篇』

「群像」で連載中の長篇評論「〈世界史〉の哲学」、東洋篇が書籍化されました。 (さらに…)

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『思考術』

9784309624679_思考術_h175新刊『思考術』(河出ブックス)が刊行されました。
「読み、考え、時にはしゃべり、そして書くーー 知的創造の現場では何が起きているのか」 (さらに…)

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